今日は紀伊半島横断の最終日。前編はこちら。
朝、橿原神宮にお参りしてから、飛鳥時代の遺跡がたくさんある甘樫丘に寄って記念撮影。
地図でみると、長谷寺経由の国道165より、宇陀に向かう166のほうが距離が短いので走ってみました。
そしたら、ありえないくらい長く続く坂道。日曜朝なのに異様に多い自動車。最初から大きく後悔しました。
女寄峠までで汗だらけになりました。
今日の紀伊半島横断は、前回の国道166高見峠ではなく、その北の国道369栂坂峠を通ります。
伊勢本街道といって、古い町並みが残っている旧街道です。
と言っても朝ほどの激坂も交通もなく、あっという間に宇治川水系への分水嶺まで来てしまいました。
宇陀市から曽爾村を経て御杖村に入ります。
国道でなくできるだけ旧道を選ぶと傾斜が少ないですし、クルマも通りません。
たくさん写真を撮って旧街道を堪能しているうちに道の駅「伊勢本街道御杖」です。
ホットドッグとコンニャクを朝食にいただきます!
実は道の駅は分水嶺の上のあるらしく、100メートルくらい走ったら急な下りになってしまいました。
伊勢湾に注ぐ雲出川の上流のようです。
ぐんぐん下った途中で三重県に入ります。
地図でみると縦横にたくさんの道があり、山奥に農家が点在しているようです。
紀伊半島横断という目的が無ければ、松阪や名張を拠点にこの辺をサイクリングするのもよいかもしれませんね。
奥津の集落で旧道に入ります。
伊勢奥津駅前の「ぬしや」。建物はいまだに健在です。
こちらは28年前の春に訪れたときの写真。まだ店は営業していました。店舗が残っているだけでも奇跡的ですね。
伊勢奥津駅。名松線は相変わらず廃止問題がくすぶっています。
伊勢本街道は静かで美しいですね。
ところで名松線は川沿いに松阪に向かうのですが、伊勢本街道は山塊を越えていきます。
奥武蔵で慣れたような峠道なのでなんとかなりますが。。
櫛田川まで降りてきたあたりから、方向感を失いつつあります。
この辺りの山や川は北東から南西に伸びているので、まっすぐ西に向かいのが難しいのです。
参宮線沿いにふらふら走っていたら宮川に到達しました。伊勢神宮まではすぐですね。
伊勢神宮に着いたのは14時半ごろ。
伊勢湾フェリーが80分おきくらいしか走ってないので、何も見物せずに鳥羽へ向かいます。
たしか次のフェリーは15:30だったはず。。
ここも海沿いの国道ではなく、近鉄沿いに山を越えるクルマの少ない県道37で短絡。
伊良湖岬フェリー乗り場に着いたら15時ちょうど。次のフェリーは15:20発で、乗船開始は15:-5とのこと!ぎりぎり間に合いました。
急いでチケットを買いますよ。輪行袋に入れれば自転車無料ですが、時間がないので1300円払ってそのまま持ちこみます。
船のなかでようやくランチです。船が揺れるので気持ち悪くなってきた。。
伊良湖岬に着いたら夕陽がきれいです。陽が沈むまでに駅に着きたいところ。
これ、銚子から和歌山を結ぶ太平洋自転車道の一部なんですよね。自転車道は途中で途切れていたので、あまり役に立たないみたいですけど。
自転車道が途切れていたので車の多い国道42を必死で漕いでいたのですが、途中で巨大な音を立ててパンクしました。
タイヤとチューブを見ても、何が原因か全くわかりません。
とりあえずさっさとチューブを換えて再出発。時間のロス!なんでパンクしたんだろう。
浜松まで行って市街地に入るのが嫌だったので、途中で北上して三河田原駅から輪行することにしました。
豊橋鉄道渥美線にのって豊橋駅へ。
豊橋からこだまに乗って悠々と輪行して東京に帰ります。
走行距離350キロ、獲得標高3000メートルの紀伊半島横断サイクリング。
楽しかったです。