ちょっと加仁湯までロードバイクでトゥゲザーしてきた(奥鬼怒トレイルライド)
旅情派サイクリストのNさんから、久しぶりにご連絡をいただきました。
「奥鬼怒トレイルライドイベント」を利用して、温泉に行きませんか?」
そういえば、10年前の「シクロツーリスト」誌で、尾瀬から奥鬼怒を経て会津まで走る特集記事を読んだことがあります。
もともと奥鬼怒温泉は徒歩でしか行けない秘湯ですし、雑誌の奥鬼怒林道などはその後自転車も通行禁止になっていて、すっかりあきらめてしまっていたのでした。
ところが去年、コロナ禍の観光客大幅減に悩んだ温泉が、自転車のみ走行可のプランを始めたのです。
この秘湯の写真はよく目にするのですが、なかなか簡単に行ける場所ではないので、ずっと気持ちだけが高まっておりました。今回Nさんのご提案のおかげで初訪問できることになりました。
東武線下今市駅に9時半に集合。といっても南栗橋駅からずっと一緒でしたけど。
駅近くの道の駅「日光」併設コンビニで非常食としてクッキーを一枚購入。このあと2日間、コンビニどころか売店を全く見かけなかったので、出発時の調達は非常に重要です。
大谷川を渡ってすぐ県道245に折れます。この道は緩やかでクルマも少なく、旅情派のふたりともお気に入りの道です。
集落のはずれの祠を過ぎると深い山道に入ります。
小百川のつくる雄大な地形は、火山の火砕流の跡でしょうね。
山の中にポツンとある民家。この道は戊辰戦争で会津藩が通った街道なので、昔の面影なども感じられるかもしれませんね。
くねくねくねくね。今日は60キロしか走らないのでゆっくり行きますよ。
金土と晴れ予報なんですが、「ただし栃木の山沿いでは一時雷雨に気を付けて」という情報も。
標高1000メートルの大笹牧場にて小休止。
ソフトクリームは美味い。ランチにはちょっと早いのでいったん北の鬼怒川まで降りることにします。
黒部の集落に降りたら、いままで何度も通っているのに気づかなかった黒部温泉というのを見つけました。横のドライブインもすいていたのでランチにすることに。温泉と食堂をワンオペで経営しているおばちゃん、コロナ禍でお客さんが減ったと嘆いておられました。
山菜そば、美味かったです。
この先にも蕎麦屋とドライブインは3軒くらいありますが、この状況だと営業しているかわかりませんね。
川俣湖の手前にずっと登坂の長いトンネルが数か所あるのですが、いつも素通りの瀬戸合峡方面の旧道を通ってみることにしました。
クルマは全くきません。サルが数匹いました。
あと、旧道からの眺めは絶景でした。
鬼怒川が、巨大な溶岩を切り込んで、深い谷底を流れています。
川俣大橋の開放感。新緑の旅情です。
ここで再び標高1000メートルなのですが、ここから宿までは400メートル上昇します。
県道沿いの「またぎの里」は不定期休なのです。この山奥で、開いてるか開いてないかわからないのは、なかなか厳しいです。
毎度おなじみの山王林道(これも奥鬼怒林道ですが)の分岐点に。
去年の秋に来たときは観光客でいっぱいでしたが、今日はひとを見かけませんでした。
おやまあ、間欠泉は見られないのですか・・
10年前の投稿に間欠泉の写真をアップしておりますですよ・・・
さて、休業相次ぐ川俣温泉郷を抜けて、奥鬼怒林道の入口に到達しました。
ここからは未舗装になります。
今日のタイヤはグラベルキング26cです。これを履けばロードバイクでもどこにでも行けるはずです。
Nさんは林道慣れしていて、スイスイ行っちゃうんですよ。細いロードタイヤで。
ヘアピンカーブを堪能するNさん。
この林道はところどころ粗い路面になり、結構ガタガタします。軽いギヤでぐるぐる回します。
「ニューサイクリング」な写真。
未舗装路の長さは8キロくらい、手白沢までくれば終点はもうすぐです。
尾瀬に抜ける本当の奥鬼怒林道は完全閉鎖なんですよね。。いつかここも走ってみたいですね。
加仁湯。標高1400メートル。自動車で来れない秘湯なんですが、建物は立派で安心です。部屋に蟲とかいない安心感。
部屋に入ったら、窓の向かいに鬼怒川の源流が流れ、対岸は大きな滝でした。
溶岩の柱状節理と、火山灰の堆積層の断層からシミ出てきているみたいです。
それではカンパーイ🍺🍺
露天風呂は女性専用と、混浴露天風呂がふたつ。その他に男女別の内湯、5種の異なる泉質をもつ個人露天など、多様な素晴らしい温泉が楽しめます。
加仁湯、秘湯なだけでなく、お湯自体が素敵です。ぜひぜひみなさんもロードバイクでチャレンジしてください。
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