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2021年11月の3件の記事

2021年11月22日 (月)

足利の紅葉

足利の秋ポイント、鑁阿寺、もみじ谷、そして浄因寺を旅します。
今日の天気予報は最高18度の予定ですが、快晴で陽射しがあるようです。夏ジャージに、上下ウォーマーと黄色い蛍光ベストで出発しました。結局、陽の当たる登りでは汗タラタラ。日陰の下では寒くてブルブルという感じでした。
東武動物公園駅の寒いホームから乗り込んだ東武線特急りょうもう。紅葉シーズンなせいか、週末なのに座席は半分埋まっています。2人掛けで満席だとツライですよね。
足利市駅のコンビニでパンを2つと水を買い、9:20に出発します。目の前の渡良瀬川を渡ります。鉄橋って、手作り感があって、イイ。
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ちょっと行くと朝の鑁阿寺。
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本堂前の紅葉と本堂横の銀杏が美しいのですが、朝は陽射しがイチョウを照らしておらず、午後のほうがよかったかな。
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西の尾根を登ると突き当りに織姫神社、いつものように渡良瀬川を見下ろす眺望を前に記念撮影。今日は最高のハイキング日和です。
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近くのもみじ谷は、山の上にあります。ちょっと遅かったかもしれませんが、部分的には真っ赤な木々があるので記念撮影しました。駐車場はいっぱいで、ハイキング客がたくさんいました。
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丘から降りて、北に県道284を進んで行くと、Y字路で「浄因寺」の標識があるので左を進みます。
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里山から山に入り、公衆トイレを過ぎるとコンクリートの激坂が始まります。事前にウェブで激坂と知らされていたので我慢して登ります。18%、20%、そしてついに25%が出ました。
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かなり息が切れます。紅葉見に来ただけなのに。涼しいのに顔から頭から汗が滝のように流れます。25%でガーミンの写真を撮るのを忘れてしまった。。
突き当りの駐車場に着くと、クルマがたくさん停まっていました。モノレールは稼働しておらず、案内人もいません。お寺はいったん荒れ果てたあと、観光地として復活したとブログで読んだのですが、こんどのコロナ禍では経営はなかなか大変だったのでしょう。
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360段あると言われる階段を登り続けます。かなり急です。最近の輪行旅はSPDにしているのでどうにかなるのですが、それでも滑りますね。自転車ヒルクライムで息が切れていますが、徒歩で登るのは楽なので、コンビニで買ったアップルパイを食べながら、心臓は休めつつ登っていきました。
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いくつも出てくる山門をくぐり、本堂の右わきを登って振り返ると、本堂やらが秋の樹々に囲まれて美しくなっていました。事前に調べた岩屋や橋はこの先にあるのかしら?ちょっと登山道に足を踏み込みましたが、今日は自転車旅なのでやめて引き返すことにしました。
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本堂までもどると、庭の奥からハイキング客が出てくるので行ってみたら、ありました。葛飾北斎の行道山かけはしで知られた、お堂と橋です。
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紅葉も空を覆っていて美しい。つらい坂道を登ってきた甲斐がありましたね。
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県道284に戻り北上していきます。長閑な栃木の山村に癒されますね。次第に道は細くなり、予想以上に斜度もきつくなり、馬打峠へ。
サイクルベストだけではちょっと寒い日陰のダウンヒル。気温は15度。県道219を右折していくと、284よりはちょっとクルマが多いようです。北上すると左側に蕎麦屋を見つけたのでピットイン。11:30です。大盛蕎麦¥1000と野菜天ぷら¥650を注文。結構なボリュームで満足でした。
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さて昼食後は県道をさらに北上し、もう一軒ある蕎麦屋のそばの交差点を直進します。その山の奥になんと喫茶店があり、そこからうねうねと登っていくと松田川ダム、標高254mです。駐車場の紅葉が美しいのですが、堤頂には入れてもらえないのが残念です。
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ダムから少し引き返して、狭くて薄暗い林道があるのですが標識がありません。
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これが名草方面へ抜ける林道ではないかとちょっと入ってみると、前日光林道起点と書いてありました。
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これ、確か熊が出るんではなかったっけで?怖いので、あいほんでビートルズを大音量で再生しつつ坂を上ります。
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ぐいぐい上る薄暗い林道ですが、路面は意外とキレイで、林を抜けると青空が広がり気分も爽快です。自転車と一台すれ違い、クルマに2台抜かれ2台すれ違い、バイクに4台抜かれ2台すれ違いました。途中で老越路方面と分岐するので右折し、T字路で右折すると下り坂になります。狭いみちですが、駐車場にクルマが数台あり、その終点から砂利道を50mほどで名草の巨石群です。
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深い森の静かな谷のなか、幻想的な景色です。このぽつんとある巨石群は貫入花崗岩で、数キロ南東の出流原弁天にも同様に巨石が見られたことを思い出します。 花崗岩は、地下の深い所で、マグマがゆっくりと冷えて固まる際、マグマから石英、長石、雲母などの鉱物が次々と結晶になってできて互いに結晶を埋めつくしながら、生成されます。この古峰ヶ原付近の花崗岩は白亜紀のものらしいです。
 
さて、いま1時半でまだ4時間も走っていないのですが、東京の自宅に4時までに戻りたいので、足利市駅まで急ぐことにします。名草厳島神社から県道218号線に出て、ぐんぐん下っていくとJRの足利駅、その裏の渡良瀬川を渡れば東武線の足利市駅です。45キロの短いサイクリングでしたが、クルマが少ない快適な景色を楽しめたいので、大満足です。

2021年11月 6日 (土)

栃木の美しい秋:川俣温泉から登る山王峠

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日光いろは坂の紅葉がピークだそうです。
でも自動車が多いんですよね。いろは坂や中禅寺湖を写真を撮りながら走るのはストレスたまりそうです。
と思ってたら、「川俣温泉の秋景色は予想以上」というコメントを発見したので、ちょっと行ってみることにしました。東武特急を見たら、指定席はほぼ満席だったので急いで予約しました。この一年間はガラガラだったのに。
春日部発7:03の会津1号に乗り込むと、あの広いデッキが自転車であふれていました。仕方ないのでどうにか迷惑にならないようドアの横に置きます。
隣の席はベテランサイクリストの方でした。松戸にお住まいで、栃木の山々を長くサイクリングしていらっしゃるとのこと。いろいろ勉強させていただきたかったけど、私は湯西川温泉駅で途中下車です。
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朝9時。トンネルのような駅からエレベーターで上がると湯西川温泉駅の出口のガラスから黄金色の山々が見えます。これは素晴らしい!今日は、大当たりです。
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早速、五十里バイパスから野岩鉄道が見えるビューポイントに行ってみます。おおお!これは素晴らしい光景です。青い水とオレンジの山々、人工的な鉄橋のコントラスト。今日はここだけ見れればいいか、っていうくらいの見事さです。
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こちらの楽園のような空間も大好きです。
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今日は6時間ほどぶらぶらする撮影ポタリングなので、急ぐ必要もありません(この時点では)。川俣温泉まで、綺麗な公衆トイレも自販機もそれなりにたくさんありますが、店舗は少ないので心配なひとは湯西川温泉駅併設の道の駅で仕入れるとよいでしょう(開店は朝9時)。
五十里湖を周遊しようと国道121号を北上して会津西街道に右折すると、「長念寺から先は通行できません」とのこと。あら?2年前に通ったんだけどなぁ 五十里湖を美しく撮影できるポイントなだけにがっかりですが、とりあえず引き返して五十里トンネルをくぐり、五十里ダムの手前で葛老トンネルを右折します。
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トンネルを抜けると川治ダムです。クルマも少なくて静かな湖畔をゆっくり走ります。湖畔の道のクネクネ感が自転車には気持ちよく感じられます。
川治ダムからは渓谷が見下ろせて、野岩鉄道の鉄橋が小さく見えます。列車が来ればいい写真になるのでしょうが、気の短い私は先に進みます。
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県道23号はいくつか長めのトンネルがありますが、クルマは非常に少ないので安全です。トンネル内で一度抜かれるかどうか、くらいの頻度です。紅葉の週末なのにこの少なさなので、いろは坂の渋滞が嫌なサイクリストにはおススメです。
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途中の橋とか楓とかがきれいで、いちいち撮影のために停まるのでなかなか進みません。
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この県道には蕎麦屋が点在するのですが、まだ10時過ぎで開店していなかったり、11月は休業と書いてあったりします。ドライブ客も増えるでしょうから、早めにそばを食べておきたいところです。と思ってたら、栗山の交差点にある蕎麦屋にクルマやバイクが何台か停まっていました。これはこの先の店では待たされそうだ、と思い、お店に入りました。そしたら「今日は蕎麦打ち職人が不在だから蕎麦できないの」「カレーからできるけどまだ炊けてないの」というのです。まあ急ぐ旅ではないし、途中で引き返してもいいのだから、と、黒部ダムカレーを注文します。
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実は日光の黒部ダムは見たことがありません。大笹牧場への分岐点はバイパスにあるので、栗山の町の中心にある黒部ダムは通らないんですね。うっかりバイパスを通ってしまい、今回もダムを見忘れてしまいました。このあたり、県道は鬼怒川の北岸を進むので陽射しが強く当たります。起毛の冬ジャージの私は汗だらけです。グローブは夏用長指です。
この先、鬼怒川は川俣ダムを登るために急斜面になります。野門トンネル、萱峠トンネル、瀬戸合トンネル、と長くてカーブのある登りトンネルが続きますが、幸運なことにクルマはほとんど来ませんでした。
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ちなみに私は、サドルの下に△オニギリをぶら下げ、さらにガーミンのクルマ接近センサーを取り付けていて、尾灯を点滅させています。たぶんクルマからは目立つはずです。
上人一休の湯まで来ました。山を見てると結構落葉しちゃってるなぁ この辺で折り返して大笹牧場に寄って帰ろうかなぁ とも思いましたが、とりあえず川俣大橋まで行ってみることに。
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川俣大橋まで来ると、「ここは山王林道からも見えるんだようなぁ」などと思い始め、先に進むことにしました。
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午後1時ちょうど。山王林道を登り始めます。東武日光駅4時20分の電車に間に合うかなー(これに乗れないと自宅7時の夕飯に間に合わない) 結局、川俣温泉が最後の休憩ポイントでした。。
山王林道に入って、クルマも少なく、熊鈴持ってくればよかったなあとちょと後悔。今まで快晴でしたが急に雲が出てきて、気温も5度くらいまで急低下しました。そもそも北から登ると陽射しがほとんどないので寒いですね。
3日前に「カラマツの輝く川俣温泉」の写真を見てやってきたのですが、確かに見えるんですが、手前の樹々の隙間からしか見れませんので、写真が撮れません。どうにか撮った写真はこちらです。
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標高1700の山王峠は、両側に側溝があるので自転車を停めて写真を撮るのが難しいです。舗装や非常にきれいです。先週くらいに直したようなキレイさです。
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この寂しい林道ですが、自転車には4組すれ違いました。3つは2人連れ、峠ですれ違った最後の組は10人くらいの集団でした。とりあえず雨が降る前に光徳牧場まで降りないと。
それにしても峠の南面は陽射しが届いて暖かいですね。カラマツの先に男体山が見えるのも神秘的で素敵です。
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光徳牧場にはクルマがたくさん。ここでウインドブレーカーを重ね着し、グローブを真冬用に変更し、耳を覆います。あと、ずっと背負ってきたミラーレスをバッグに収納し、ここからは一切写真を撮らない覚悟です。光徳牧場のアイスも当然パスです。
もちろんここからはずっと下り坂で、東武日光駅まで1000mくらい下ることになります。
戦場ヶ原から広がって見える男体山も、落葉の龍頭の滝も、紅葉まっさかりの華厳の滝も、黄金色に輝くいろは坂も、観光客で充満する東照宮も神橋もすべて通過します。電車に乗るためです!こないだ金精峠に来たばかりっているのもあるけど。くだりのいろは坂は一車線になっていて、バイクは車を追い越さない、クルマはバイクを追い越さないのルールが徹底しているみたいです。二人乗りバイクが二車線分をゆったり左右に振れて降りて行くのに淡々と着いていきます。急に右端から左端に寄ってくるので怖いですが、追い付かなければいいだけです。馬返しからの直線区間は時速50キロで降りますので車に抜かれません。ちょっとギアが足りないんですけど(笑)
ということで満員状態の東武日光駅に着いたのは午後4時ちょっと前。すぐの特急2本は指定席満席うでしたので、無料の急行に乗り込み、ビールを飲みながら淡々と帰宅することにします。この16:29発の南栗橋行きは常に空いているので毎回コレに乗っていますww
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湯西川温泉駅から山王峠経由の東武日光駅行きサイクリング、距離は80キロしかありませんがこの長閑さと迫力はさすが栃木県の実力だと思います。今シーズンはもう終わりですが、来年はもっと攻めようっと。
生きててよかったなあ、自転車乗っててよかったなあ な一日でした。

2021年11月 3日 (水)

日塩もみじラインと塩那スカイライン

久しぶりに、まかだま氏とクルマ輪行してきました。去年の塩那スカイラインがとてもよかったので、今年も狙ってみます。

絶景の紅葉!幻の天空道路「塩那スカイライン」

東北道で塩原に入り、まずは日塩もみじライン。紅葉アップの写真なら東京でも撮れるので、山を紅く彩る情景を見たいのですが、朝が早いと日陰になっていたりして、なかなかうまく撮れませんね。

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まずは日塩もみじライン、ハンターマウンテン近くに美しい樹々を見つけたのでパチリ。

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続いて塩那スカイラインに向かいましたが、登坂口のモミジのところまで登ってきたら看板が建っていて、11月3日は13時までマラソン大会で締め切りというのです。そんなこと麓にも書いてなかったよ!あと2時間どうしよう。

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ということで、いったん町に出て、観光案内所のレストランに入ろうとしたら、まかだま氏が「マスク忘れたから店に入れない」と。クルマに戻ってマスクを取ってきてもらいました。

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徒歩数分の蕎麦屋に入って、穴子天ぷら蕎麦大盛を注文。サクサクの天ぷらと、細いながらも腹を満たすお蕎麦に大満足して、12時半になったので塩那スカイラインに戻り、10分ほど開門を待って突撃!

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この塩那スカイラインは7.1km先で行き止まりになっているので、あまり知られていないのですが、クルマも少なく、静かに紅葉の山々を楽しみたいひとにぴったりです。

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しばらく一緒に登っていたのですが、4.5kmくらいかな、ふと下の山を見ると、まかだま氏が手を振っているんです。写真を撮ってほしいのかなーと思って写真を撮ってあげました。

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今度は腕をバッテンしているから何かあったのかと思って急いで戻りました。

 

―――― 何かありました。

 

仕方ないのでヒルクライムはここで中断し、山々の写真を撮りながら下っていきます。

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そしたら自転車で登ってくる2人連れとすれ違ったので、こんにちは!と挨拶して素通りすると、、あれ、ひょっとしたらあのおふたりじゃないですか。

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いつも埼玉県を拠点にしている私たちが、栃木県の山奥で出逢うとはびっくり。さすが旅情サイクリングを続けていらっしゃるおふたりは、良い場所を良いタイミングで訪れるのですね。四季彩ペダルさん、綺麗なブログですのでこちらもぜひご訪問ください。

スカイラインを下りるのはあっという間です。帰路には「かんぽ」で黄色い温泉に浸かり、お土産の日本酒と温泉まんじゅうを購入。

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東北道に入るまえに道の駅でジェラートもいただきました。

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今日は渋滞もなく、栃木の紅葉をゆっくり楽しむことができました。まかだま氏の自転車になにもなければ。。

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