RAAM2018 クルー参加しました
2018年6月にRAAMライダーのクルーに参加してきました(◎´∀`)ノ
RAAMとは
Race Across AMerica。ツールドフランスを上回る距離を走るワンステージレース。1982年から開催されている北米大陸自転車レース今年2018年で37回目。今年2018年のコースはカリフォルニア州オーシャンサイドからメリーランド州アナポリスまで、距離4939km、獲得標高54701mを12日間以内で走るルールとなっています。(高年齢または女性は少し時間が長い。またチーム参加の部も同時に行われる)
RAAMの面白さ
時間が非常に短い。何か月かかけてアメリカ大陸を横断するひとはたくさんいます(それはそれで偉業だ)が、RAAMは時間制限が厳しい。たった12日間で5000kmを走るためには単純計算で毎日420km、時速25km巡行で17時間走行を毎日続ける感じ。40度を超える砂漠や標高3300mのロッキー山脈、トレーラーが時速130km/hですぐ横を突っ走るハイウェイ、アパラチアの延々と繰り返す登り返し。途中大草原の真ん中で雷雨に会い我々はクルマに退避しましたたが、雷の中を堂々と走り抜けて完走した女性ライダーもいました。毎年30人ほど出走しますが完走するのは半分に満たないそうです。
ライダーはいろいろな症状に悩まされました。心配された腰痛だけでなく、熱中症、睡眠不足、お尻のおでき、そして致命的だったのが首の痛み(シャマーズ・ネックと呼ぶそうです)。ロングライドの経験豊富なライダーは首の痛みは経験したことがなかったそうですが、アメリカの路面にたくさんある段差や亀裂越えを首の筋肉が耐えられなかったようです。
クルーとして
いわゆるブルベやPBPと違うのは、サポートカーの存在です。
サポートカーの存在意義は、①機材の修理交換や②飲食物補給だけでなく、③休憩場所の提供(外は猛暑だ)や④一般交通からの保護(高速ハイウェーや飲酒運転地帯を通過する)にあります。他のチームや巨大なキャンピングカーやRVを展開していたが我々にはそれはかなわず、小型車でのダイヤ運用や荷物の整理整頓に苦労しました。クルーメンバー自身が不眠不休で12日間進むわけにはいかず(ライダーが休憩していつ動き出すかわからないのでサポート中は全く眠れない)、結局12人が休憩ダイヤを含めたいろいろな組み合わせでサポートを行いました。
クルーで大変だったのは、食事、トイレ、睡眠が全く不規則だったことです。また、機材選定や体調管理もすべてライダー主導だったので、常に受け身になってしまい、効率的機能的な運営とは言えなかったかもしれません。目標は少なくともライダーのストレスを最小限化すること。だとすると、心拍体温を常に計測して強制的に休憩睡眠や食事をとらせたり、道路環境や風向きに応じて特定機材を強制的に使用させたほうがよかったのか。まあ今回はライダーの自由意思に任せる運営スタイルでしたので、他チームと違った手作り感が(思い出としては)よかったと思います。
番外編
カルフォルニア、アリゾナ、コロラドやカンザスは景色が楽しい。ミシシッピー側を超えると正直飽きてきて、見慣れたアパラチア山脈にかかると、おなじようなカーブとアップダウンが連続してもう助けて!になります。
それでも、一般的な観光では通らないような小さく美しい村々を堪能できたのはよかった。
もちろん、各国のライダーやクルーと会話し、互いを励ましながら何千キロも旅するのは貴重な経験でした。カルフォルニアから遠く離れたミシシッピー川で何台もたむろしていたり。
夜間の砂漠なのにナバホ族ぽいひとに「ヘッドライトを消せ」と叱られたり、大雨で待機していた農村のおじさんから「出ていけ」と怒鳴られたりしたエピソードもありますが、あちこちで地元の人が横断幕や料理を用意して歓待してくれて、ほっこりしたことも多かったです。
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クルーおつかれさまでした!写真が美しい〜。
なんか、写真を眺めているとつい昨日のような、でも遠い昔のことのような、不思議な感覚になりますね。
ライダーもクルーも辛い時間もたくさんありましたけど、思い切ってお手伝いに行ってよかったなあとしみじみ
思います。
投稿: ゆりか | 2018年7月17日 (火) 11時28分
ゆりかさん、
お疲れ様でした!ゆりかさんか一番の働き者でしたね、栄えあるベスト・オブ・サポートクルー賞を差し上げたいです
RAAMではクルー全員にいい思い出ができましたね。アメリカの大地の広さもよくわかりました。
ご自身のブルベも頑張ってくださいね(*^-^)
投稿: あらごん | 2018年7月18日 (水) 07時12分
今更ですがコメントです。
クルー楽しんで頂けましたかね?もちろんキツかっただろうとは思います、でも私にとっては、ホント最高の体験でした。
完走できなくてサポートしてくれた人にはちょっと申し訳ないですが、チーム皆がいい思い出を残してくれていたらそれで満足です。あー悪い思い出は忘れてください。
投稿: zuccha | 2018年12月 7日 (金) 10時44分
zucchaさん、アナポリスで感動のゴール写真撮りたかったよーー
投稿: あらごん | 2018年12月21日 (金) 21時43分