お寺が好きなんです。
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旅情派サイクリストにとっては、カメラを持参しないことは致命的なんですが、
実は、自分的には他にも持ちたいものがいくつかあります。
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ガスバーナー。 峠でお茶を一服。
ノート。 出会ったこと、見つけたものを記録するため。
そして、御朱印帳。
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最近、ロードバイクばっかり乗ってるので、御朱印帳を持参できません。
学生時代からコツコツと貯めてきました。
お寺の楽しみは、まず街道から。
つまり、街道に面しているお寺の場合はともかく、街道から離れている場合、
街道からの分岐点に道標が立っているんです。
「右薬師道弐里」
とか書いてあります。
そして、山門に至る道は、くねくねとしながらも、何か確信めいた雰囲気があります。
巡礼者を招く、風情が感じられます。
山門は、言うまでもなく寺の入り口ですが、山門からが寺域と思う人は、残念ながら素人さんですよ。
なぜなら、街道から山門までの道、そして、山門から本堂(金堂)までの道は、道がまっすぐひと続きなんです。
この雰囲気をゆっくり味わいたいものです。 (この写真は栃木県、2010年1月)
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さて、お寺の楽しみは、雰囲気だけでなく、仏像や建物、墓石などいろいろあります。
それらは別の機会にお話しするとして、今日の本題は、御朱印です。
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もともと、国家や貴族が土地を寄進したとき、その証拠として発行された公式文書が、御朱印。
のちには、庶民がお布施をしたときも領収書のように発行されるようになりました。
しかし現在では、お賽銭ならともかく、お布施をする習慣はほとんどありません。
そこで、といいますか、(要するに手数料をお納めして)御朱印を書いていただきます。
たいていは、毛筆で御本尊名を書いて、上から朱色の印を押します。だから御朱印です。
御住職が毛筆でお書きになるんですよ。
これはもう達筆で、見とれるばかりです。
で、たくさん貯めれば旅行の記録のスタンプ帳たくさんお参りした敬虔な信徒の証し。
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なかには、御本尊名でないものをお書きになるお寺も。
上の例は愛知県の大樹寺。 厭離穢土・・・ って、、、、知る人ぞ知る名フレーズです。
ロードバイクで旅行するときは軽量化が重要ですけど、
こういう、旅の密度を濃くするための大事なアイテムが犠牲になっちゃうんですよね。
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そういうものがあるのですねー。
写真を撮って名物を頂くだけじゃ有り難味はわからないんだなあ。
言葉の持つ、メッセージ力、イメージ力を感じます。
それにしても、住職さんは達筆じゃないと恥ずかしいですね・・
投稿: 55号 | 2010年2月11日 (木) 23時35分
55号さん
住職は日本文化の伝承者ですから、字も自ずと達筆になるのかも。
お寺は細かく見物すると面白いですよ。
投稿: あらごん | 2010年2月12日 (金) 07時23分
おはようございます。
素晴らしいですね。
自分は30年程前に四国八十八カ所と高野山はお遍路さんをしましたが…
納経帳に、ご住職が毛筆で書かずスタンプのお寺がありました。
奥の院では、どなたも居らず朱印のみ置いてあり「ご自由にどうぞ」みたいな…
投稿: R1@八王子 | 2010年2月12日 (金) 08時35分
R1@八王子さん
手書きでいただくから心が触れ合うんですよね。
せっかくのお遍路なのに、スタンプじゃ残念ですね。
観光寺院じゃないと対応が大変なのかもしれませんが。。。
投稿: あらごん | 2010年2月12日 (金) 22時17分